Olivetti Echos 20C

1995 年の 1 月から仕事が変わって海外出張が増えるということで、とにかくノートブック PC をということで購入した (i486SX/33MHz, SVGA 640x480, 4MB+20MB, HD 240MB, \228,000、Windows 3.1)。240V 対応なので、どこの国でも使えるのがポイントである。B5 サイズでデザインがなかなかスマートであった。特徴はトラックボールがキーボードの右上にあり、ボタンがその脇の横についていることであった。パソコンを右手の親指と中指でつまんでいるような感じで操作する。なかなか独創的で使いやすいデザインで気に入っていたが、残念ながら後継機を見ることはできなかった。液晶は TFT でなく 9.4" STN であったが、写真のようにかなり見やすかった。

不便だったのは CD-ROM ドライブが提供されていないこと、FD が外付けであることである。CD-ROM ドライブは秋葉原で ELECOM ECD-250 を買ってきたが、SCSI カード (RATOC の REX5535 を使った) がまだあまり標準化されていない頃で、インストールには苦労した。またカードスロットも PCMCIA TYPEII/III が一個しかなかった。電池は 1 時間くらいしかもたなかった。家から近い横浜市に修理センターがあって、トラブルの際は直接持っていった。修理担当の人がとても親切だったのが印象に残っている。

このころは日本にいるときの電子メールや通常の仕事はデスクトップの PC-9821Ap2 を使っていた。Echos は主に出張先でのデモや電子メール用であった。飛行機の中や待ち時間にも仕事ができるように、いつもカバンの中に入れて旅行した。インターネットは Trumpet Winsock と Netscape 2.01 を使った。Windows 3.1 であるが今でもバックアップ機としてときどき使っている。